エイミーの麻酔科お勉強メモ

日々のお勉強のメモ

勉強会

吸入麻酔薬の基本

◆吸入麻酔・静脈麻酔のメリットとデメリット 吸入麻酔 静脈麻酔 メリット 個体差が少なく、コントロールが容易 呼気ガス中の濃度がリアルタイムで測定できる 体内ではほとんど代謝されない 鎮痛作用も、鎮静作用も持つ 覚醒時の質が高く、回復が速やか 基本…

Dural Punctureの話

◆Dural punctureの時のマネージメント (1)穿刺中にdrip backあり →手や腕で液体の温度を評価 Warm:CSF、Cold:生食(必要があれば血液分析検査) →Dural puncture疑いであれば一椎間上にずらして再穿刺 (硬膜外の是非を再検討した上で) (2)穿刺後、術中もしく…

てんかん患者の術前評価

◆概要 「大脳ニューロンの過剰発射に由来する反復性の発作を主徴とする慢性脳疾患」 全般発作:両側半球性 部分発作:一側大脳半球の限局した部分 ◆抗てんかん薬 <全般発作> 第1選択薬:バルプロ酸(デパケン) 第2選択薬:エトスクシミド(ザロンチン)、ク…

パーキンソン病患者の術前評価

◆疫学 ・変性疾患としてはアルツハイマー秒の次に発症頻度が高い(有病率:約150人/10万人) ・50~65歳で発症し、高齢になるほど発症率は高くなる ◆病態生理 中脳黒質緻密層のドパミン作動性神経細胞の変性と脱落により、黒質線条体におけるドパミン放出の現象…

認知症患者の術前機能評価

◆疫学 ・日本では老年人口の6〜7%が認知症 ・アルツハイマー病と脳血管性認知症が2大原因疾患で、両者の混合型も多い (その他の原因:その他神経変性疾患、内分泌疾患、脳外科的疾患、感染症、ビタミン・葉酸不足、薬物中毒etc) ◆アルツハイマー病 <病態…

透析患者の術前評価

透析患者の術前評価について

糖尿病患者の術前評価

◆糖尿病タイプから注意すること Ⅰ型 インスリン依存性。手術や感染のストレスでDKAに陥りやすく、 その管理はより一層の注意が必要。 脱水と絶食自体もリスクなので可能であれば朝一番の手術にするなど。 過去のDKAや低血糖発作歴もチェックする。 Ⅱ型 どち…

呼吸器系各疾患毎の術前評価

◆ 喘息 <ポイント> 長期罹患者では気道炎症+気道傷害とリモデリングが惹起→気流制限が非可逆性になる。 気道過敏性亢進。 気管挿管で気管支痙攣を誘発する危険性がある。 <問診> 発症時期、治療の有無・内容(使用薬剤)、 発作の頻度・強度、last attackなど…

呼吸器系の術前評価

患者の術前評価を行う際に、呼吸器に関係して注意するポイントのまとめ